離乳食を作っていると、毎回メニューがマンネリ化したり、できるだけ栄養効果の高い食品を食べさせてあげたかったりと、悩みは尽きませんよね。
そこで、おすすめの食材が「オートミール」です。
なかなかオートミールになじみがないという方も多いかもしれませんが、実は栄養満点で便秘解消にも効果的です。
この記事では、「オートミール」の栄養効果や離乳食に使う際の注意点、おすすめのレシピについて紹介します。
オートミールは様々なメニューにアレンジができるため、離乳食の主食メニューとして大活躍しますよ♪
わが家の次男は現在生後9ヶ月、離乳食後期に入り、毎日1日3食の離乳食作りに奮闘しています。
息子はオートミールレシピがお気に入りで、週に5回ほど主食にオートミールを取り入れています。
オートミールのおかげで便秘知らずです。
そんな、赤ちゃんにもメリットがいっぱいの「オートミール」について、紹介していきます。
オートミールとは?

オートミールとは、オーツ麦(エン麦)を脱穀、プレスしてフレーク状に加工して食べやすくしたものです。
小麦や大麦と比べるとあまりなじみがないかもしれませんが、小麦や大麦とは別物です。
小麦:イネ科コムギ属
大麦:イネ科オオムギ属
オーツ麦:イネ科カラスムギ属
オートミールにはどんな栄養・効果があるの?
①食物繊維が豊富
オートミールには食物繊維が精白米の22倍含まれています。
食物繊維は腸内環境を整え、便秘解消に効果的です。
オートミールの大部分は水溶性食物繊維「β-グルカン」で構成されています。
「β-グルカン」は粘着性があるため、オートミールは水分を加えて加熱すると少し粘り気が出て満腹感が得られます。
②鉄分・カルシウム・ビタミンB1が豊富
離乳食で積極的にとりたい栄養素のひとつである鉄分。
オートミールには鉄分が100gあたり玄米の約2倍、ほうれん草も約3倍含まれています。
赤ちゃんはお母さんのお腹のなかにいる間に「貯蔵鉄」体に必要な鉄を蓄えてから生まれます。
しかし「貯蔵鉄」は次第に減っていき、6ヵ月を過ぎるころにはほぼ使い切ってしまいます。
オートミールなど鉄が豊富な食材を、離乳食に積極的に取り入れていきたいですね。
また、オートミールにはじょうぶな体をつくるカルシウムや、成長を促進するビタミンB1も豊富に含まれています。
オートミールは主食としては白米にも勝る栄養で、とても優秀な食材と言えます。
離乳食にオートミールを使う時の注意点
離乳食に取り入れる時期やアレルギーについて

オートミールを離乳食に取り入れる場合、食物繊維が多く消化に負担がかかるため、離乳食中期の7~8ヶ月頃(モグモグ期)からが良いでしょう。
また、食物アレルギーについては、オーツ麦自体はグルテンを形成しないため、アレルギーを発症しにくいと考えられます。
しかし、製造過程で小麦が混入する可能性もあるため、初めてオートミールを使用する際は少量から試してください。
オートミールの保存方法
オートミールは乾物であるため長期保存が可能ですが、開封後は密閉容器やチャック付きの袋などに入れ、冷蔵庫で保管してください。
調理後の食品は、冷凍庫で1週間程度保存が可能です。
オートミールの選び方
離乳食用にオートミールを購入する際の注意点は、下記の通りです。
①原材料名:オーツ麦(えん麦)のみ
②食品添加物が不使用である
③砂糖などで味付けがされていないもの
オートミールにもいくつか種類がありますが、「クイックオーツ」は短時間で調理しやすいように薄く加工されており、また味付けがないため離乳食に向いています。
オートミールはスーパーのシリアル売場や、アカチャンホンポなどの赤ちゃん用品店で購入することができます。
地域によっては取り扱いのない店舗もあるため、インターネットでの購入も可能です。
わたしはこちらのオーガニックのオートミールを購入しました。
「乳児用規格適用食品」の記載もあります。▼
オートミールの調理方法
オートミールは麦をひきわりにしているため、砕いたり刻んだりする必要はありません。
水・だし・スープ・牛乳・豆乳・トマトジュースなどの好みの水分を加えて加熱すると、やわらかなおかゆ状になります。
加熱方法は、電子レンジ・鍋に入れて炊く・蒸し器で蒸すなど、お好みの方法でOKです。
食物繊維は発酵食品やオリゴ糖と一緒にとるとより高い整腸作用を発揮するため、ヨーグルトと合わせるの調理方法もおすすめです。
おすすめレシピ3選
豆乳×バナナ×きな粉のオートミール粥【離乳食中期:7~8ヶ月】

バナナの甘みに赤ちゃんも大喜び♪
豆乳ときな粉で栄養もさらにアップしましょう。
豆乳は、調乳ミルク・牛乳・水に置き換え可能です。
<材料>
・オートミール…20g
・豆乳…50cc
・バナナ…適量
・きな粉…適量
<作り方>
1.バナナは食べやすい大きさに刻む。
2.耐熱容器にオートミールと豆乳を入れ、電子レンジにかける。(600wで1分)
3.粗熱が取れたら、きな粉とバナナを添える。
野菜たっぷりのオートミールのトマトリゾット【離乳食後期:9〜11ヶ月】

カラフルな野菜に洋風の味付けが赤ちゃんの食欲をそそります♪
お好みの野菜で調理OK!
<材料>
・オートミール…20g
・水…100cc
・ツナ…適量
・トマト…適量
・ブロッコリー…適量
・玉ねぎ…適量
・コンソメ(無添加やベビー用)…赤ちゃんの成長に合わせて調整してくだい
<作り方>
1.野菜を食べやすい大きさに刻む。
2.鍋に水と玉ねぎ、ブロッコリーを入れて柔らかくなるまで煮る。
3.オートミール、トマトを入れ、コンソメで味を整える。
4.オートミールが柔らかくふやけるまで煮込んで、完成。
手づかみオートミールパン【離乳食完了期:1歳〜】

ふっくらしっとりとした、手づかみで食べやすいオートミールパンです。
ラップに包んで冷凍保存が可能です。
かぼちゃやさつまいも、きな粉などを一緒に混ぜて、アレンジも広がります。
<材料>
・オートミール…30g
・水…50ccカップ
<作り方>
1.耐熱容器にオートミールと牛乳を入れてかき混ぜる。
2.ラップをかけ、電子レンジ(500w)で2分加熱し、そのまま5分蒸らす。
3.粗熱が取れたら容器から取り出し、食べやすく切る。
まとめ
食物繊維や鉄、ビタミンB1など、赤ちゃんにとって嬉しい栄養がいっぱいのオートミール。
便秘で悩んでいる赤ちゃんにもおすすめの食材です。
白米にも勝る栄養効果の高いオートミールを、ぜひ離乳食の主食に取り入れてみてはいかがでしょうか。
